東京都 大田区 田園調布 2-62-5
東急スクエアガーデンサイト
南館2階

地図・アクセス>>

TEL:03-3721-1234
FAX:03-3721-1201

お問合せ・ご相談>>
     ファミクリTop > ファミクリ健康講座 > おくすり講座

1 2        10 11 12 13 14 15 16 17(New)

第16号(平成17年11月号)


いよいよ冬本番。そろそろ暖房が欲しくなって参りました。
今年のインフルエンザの流行予測はまったく立っていないのですが,それよりも鳥インフルエンザの変異が気になるところですが・・・
外から帰ったらまずはうがいと手洗いを!

◆◆◆お薬の常識・非常識(4) はりぐすりの使い方◆◆◆

 前回は点眼薬の効果的な使い方をお伝えしました。今回は,同じく外用薬の「はりぐすり」についての内容です。「はりぐすり」というと,とにかく貼ればいいんですよね。となりますが,そこにちょっとした知識をもって貼ることでよりよい効果が得られるかもしれませんよ。


 はりぐすりは,図1のような皮膚の表皮や真皮のバリア(障壁)を通って,その下の血管や筋肉に到達するようにした製剤です。


 はりぐすりには大きく分けて2種類があります。

 ・局所作用型…その部分の状態を改善する薬。シップがこの中に入ります。
 ・全身作用型…貼った部位から吸収され,血液循環にのり,全身を巡り作用を示す薬。ホクナリンテープやニトロダームTTS,フランドルテープS,最近ではガンの痛みをとるお薬もここに入ります。


 はりぐすりの利点は,使い方が簡単で,副作用が現れた場合はすぐに剥がせばいいことが挙げられます。逆に欠点は,貼り薬である以上,その接触しているところがかぶれてしまう「接触性皮膚炎」が起こることが考えられます。

 はりぐすりを使用するときの共通する注意点としては,皮膚にきちんと密着しなくてはいけないため,貼る場所の汗は拭いてからしっかりと押さえてください。また,傷口のある場所は,薬の刺激を受けたり,薬の吸収が変わってしまうので避けましょう。(傷口に使用する薬はのぞきます)


 当クリニックで使用している代表的なはりぐすりには,モーラス,モーラステープ,MS温シップ,ホクナリンテープがあります。それぞれについて見ていきましょう。

●モーラス,モーラステープ

局所作用型で皮膚から鎮痛・消炎作用のある薬剤−ケトプロフェン−が吸収されて筋肉の痛みや炎症を改善します。
モーラスは水性パップ剤と言われ,局所を冷やす作用もあるので,急性の炎症に使われます。
モーラステープはプラスター剤に分類され,冷却作用などはなく,慢性の炎症に使われることが多いです。
注意する点として,この薬を貼付した部位に発疹・発赤,かゆみ,腫れなどの症状が見られる接触皮膚炎や光線過敏症が起きやすいとされています。特に光線過敏症に対しては,貼付中・貼付後4週間は紫外線を避けることでその症状が出るのを避けることが出来ます。これはアレルギーなので,すべての方に現れることではありません。

●MS温シップ

局所作用型で含有するトウガラシエキスにより,その部位を温めたかのような感じで血管の拡張をして慢性の痛みや炎症を改善するパップ剤です。なので,お風呂にはいると,その痛みが楽になるような症状に使われます。
注意する点として,入浴前30分には剥がしてください。ヒリヒリ感がひどくなります。また,この薬をさわった手はきちんと洗うようにしてください。その手で目をこすったりすると目が痛くなることが考えられます。

●ホクナリンテープ

全身作用型で下の図のように薬剤−ツロブテロール−が放出され,皮膚から全身の血液循環に吸収され,喘息や気管支炎で狭くなった気管支を拡げるお薬で,24時間ごとに貼ります。

それが,気管支に到着して,十分に効果を発揮するまで,8〜12時間かかりますので,それを見込んで貼ることがポイントです。
効き過ぎにより,手が震えたり,動悸がすることがありますので,ひどいときは,医師にご相談ください。


このように,はりぐすりもいろいろな使い方がありますので,その薬にあった使い方をしてくださいね。詳しい使い方は,医師または窓口の薬剤師にお気軽にお問い合わせください。


(今回,あぽてーかーのお仕事はお休みさせていただきます)




All rights reserved Den-en-tyofu family clinic