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12(平成173月号) 

◆◆◆生活習慣病シリーズ(2) 高脂血症◆◆◆

 「高脂血症」とは血液の中に溶けている脂質(血清脂質という)が異常に多い状態のことをいいます。血清脂質にはコレステロール、中性脂肪(トリグリセリド)、リン脂質、遊離脂肪酸などがあります。特に自覚症状もなく、日常生活に不都合なこともないため見過ごされがちで、健康診断などの血液検査で発見されることが多いようです。

 ってことは,コレステロールや中性脂肪は悪いものなの?となりますが,それ自体は悪いものではなく,人が生きるためには必要なものなのです。

 「コレステロール」は,細胞膜をつくったり,ホルモン(副腎皮質ホルモンや性ホルモン)の原材料となったり,胆汁酸の原材料となり、消化作用を助けたりします。「中性脂肪」は,体温を一定に保ったり,皮下に貯えて外部から受ける衝撃から内臓を守ったり,身体を動かすエネルギー源となります。

 では,何が悪いのでしょう?簡単に言えば,身体の中で過剰になることが悪いのです。身体の中では,コレステロールや中性脂肪はそのままの形ではなく,水に溶けて血液の中を流れるようにタンパク質とくっついて存在しています。それを「リポ蛋白」(下の図を参照)と言います。リポ蛋白は大きく4つにわけられます。

 

主な脂質

はたらき

CM(カイロミクロン)

中性脂肪(85%)

脂質を肝臓に運ぶ,脂溶性ビタミンを運ぶ

VLDL(超低比重リポ蛋白)

中性脂肪(55%)

中性脂肪を肝臓→末梢組織に運ぶ

LDL(低比重リポ蛋白)

コレステロール(45%)

コレステロールを末梢組織に運ぶ

HDL(高比重リポ蛋白)

コレステロール(50%)

コレステロールを末梢組織→肝臓に運ぶ

 よく「善玉」とか「悪玉」といわれますが,それは上の表のはたらきより,末梢の組織に運ばれるCMVLDLLDLが悪玉となり,HDLは肝臓に運ばれ処理されるので善玉となります。(図参照)

 では,その診断基準は?となりますと,「動脈硬化性疾患診療ガイドライン」によると表のように発表されています。これにより,高脂血症は,いくつかのタイプに分類できます。

 ●LDL(悪玉)コレステロール値が高い場合:「高コレステロール血症」

 食生活の変化やライフスタイルの欧米化によって、日本でも高コレステロール血症の人が急増中。国民の5人に1人は高コレステロール血症の疑いがあるとさえ言われています。

 ●中性脂肪(トリグリセライド)値が高い場合:「高トリグリセライド血症」

  日本人男性の高脂血症に多いタイプ。アルコールと肥満の影響が大きいと考えられます。

 ●LDL(悪玉)コレステロール値と中性脂肪(トリグリセライド)値、両方が高い場合:「複合型高脂血症」

 ●HDL(善玉)コレステロール値が低い場合:「低HDLコレステロール血症」

 高脂血症自体は、自覚症状がなく「SILENT DISEASE(沈黙の病気)」といわれています。しかし、高脂血症を放っておくと、動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、脳血栓・脳梗塞、足などの閉塞性動脈硬化症などの原因になっていくから注意しなくてはいけない病気なのです。

 同じ高脂血症でも、中性脂肪値が高いタイプかコレステロール値が高いタイプかで、治療法も異なります。自分がどのタイプか知っておくことが大切です。

 生活習慣病の治療の基本は,食事と運動。つまりはライフスタイルの見直しが大切です。そして,それでも改善

しないときに薬物療法となります。大きく分類すると下の表のようになります。

中性脂肪が高い場合

フィブラート系薬剤:ベザフィブラート(ベザトールSR,ベザテートSR)など

コレステロールが高い場合

HMG-CoA還元酵素阻害薬:プラバスタチン(メバロチン,プラバチン)など

イオン交換薬:コレスチミド(コレバイン)など

黄色腫が認められる場合

プロブコール(ロレルコ,シンレスタール)

 これ以外にも,使われる薬剤として,ニコチン酸誘導体(ニコモール(コレキサミン)),イコサペント酸エチル(エパデール)があります。

 生活習慣病検診の結果をもう一度見直してみてくださいね。生活リズムも大切に・・・





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