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第3号(平成15年1月発行)


だんだん寒くなってきました。今年は秋があったのでしょうか?
さて,インフルエンザの予防接種はお済みですか?家庭内でのうがいや手洗いなどの予防は,インフルエンザだけでなくそれ以外の感染の予防にもなります。すすんで励行してくださいね。


◆◆◆解熱剤のはなし◆◆◆

 風邪をひいて熱が出た時など,皆さんは市販の風邪薬や熱冷ましで「解熱剤」のお世話になることがあるのではないでしょうか?

 「解熱剤」は,炎症を鎮めることにより,熱を下げるほか,痛みを和らげる作用があることから「解熱鎮痛消炎剤」という分類になります。なので,頭痛などの時に服用する「鎮痛薬」もこのカテゴリーに入り,熱を下げる作用も併せ持っています。

 歴史上最初に使われたのは,広く知られている「アスピリン」。紀元前より,ヤナギの樹皮の抽出エキスは鎮痛・解熱のために用いられており,古代インドや中国,ギリシャでもヤナギの鎮痛効果はよく知られていました。その後これをもとにサリチル酸が合成され,解熱に優れた効果があることが分かり,リウマチ熱の治療に用いられていましたが患者が耐えられないほどの苦味や胃障害など重大な副作用がありました。

 ドイツバイエル社のフェリックス・ホフマン博士は、リウマチを患う父の苦境を救うべく、これに変わる副作用の少ない新しい抗リウマチ薬の開発に没頭していました。そしてついに1897年8月10日,この日フェリックス・ホフマンは弱冠29才の若さで,アセチルサリチル酸の合成に成功しました。

 さて,その作用ですが,ひとは,けがをしたり,風邪をひいて病原菌が入り込むと,それをどうにか改善しようと「炎症」を起こします。炎症は,身体の中でプロスタグランジンなどのサイトカインと呼ばれる物質が産生され炎症を引き起こします。「解熱鎮痛消炎剤」はこのプロスタグランジンが作られるのを抑えることで,炎症を抑え,それに伴い熱を下げたり,発痛物質が盛んにならなくなって,痛みを和らげたりします。

 これらにも副作用があります。一番多いのは,吐き気や胃の不快感などの「胃腸障害」。胃の中は,プロスタグランジンの働きによりバリヤーがはられ,胃酸から守っています。が,「解熱鎮痛消炎剤」を服用することでそのバリヤーが作られず,胃の中が荒れてしまうわけです。これを予防するには,食後すぐに服用したり,十分な水(コップ1杯)で服用することで回避できます。あまりにもひどい場合は,同時に胃の中を守るような胃薬を服用することもあります。

 そこで,インフルエンザになると高熱が出たときですが,この場合,解熱剤を安易に使うことは避けなければなりません。特に小児の場合,厚生労働省より通達があり,アスピリン(バファリン8など)・ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン8など)・メフェナム酸(ポンタール8など)といった解熱剤の使用により「インフルエンザ脳症・脳炎」の発症が増えると言われています。つきましては,発熱の際は,残っているからといって使用せず,是非,医師・薬剤師にご相談ください。
 当院では,インフルエンザで解熱剤が必要な場合は安全といわれているアセトアミノフェン(カロナール,アンヒバ)を使用します。


 「解熱鎮痛消炎剤」は適切に使用すれば,人間の苦痛を取り除いてくれるとてもいい薬です。ご不明な点がありましたら,お気軽に医師・薬剤師にご相談ください。




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